Emotional Objectsn

ライフスタイルって何なの? って最近聞かれる事が多い。
英語辞典で調べると個性的な生活様式とでている。私の考えの中ではその人の生きかた人生考え方、自分をとりまく自分らしい環境というのか。

― ある日息子がつぶやいた。
ライフスタイルといってその言葉のイメージと物を組み合わせて消費者に販売している企業戦略があまり上手くいっていないらしい。その点どう思う?

― 母曰く、難しい質問ね。まだ自分がどういう人でどんな生きかたをしたら良いか分からない人が多いからでしょう。企業や誰かがそのヒントをあげないからでしょうね?

本当は、人から教えてもらうものではなく自分で考えるものだけど、人からの良いアドバイスに気がついて素直に行動し、それを自分のものにする事が大切なのよ。と偉そうに返事をしたが…。実は私もある日、素敵なアドバイスをプレゼントされたから今日がある。

私たち家族の週末は自分達の好きな事をする時間を持っている。お互いに大人になったのであまり束縛しない、決してばらばらというわけではない。集まる時は、家族のマナーとして必ずその時間を守りそれをエンジョイするよう努力してきた。(もちろんいやな事もあるようだ。)

最近では、GEであるmy space“ kawaguchiko”にまで 家族が来るようになった。今週もいつもの様に金曜の夜中から日曜の朝までGEに由美と二人で行く。由美のコンピュターの学校が10時に終わり、遅い食事を家族全員でとった後にGEに向か う。一時間半ドライブすると温度差が8度近くある。その気温の変化は気分を変えるための重要な条件。

今回の私の目的は,探しにさがしてやっと見つけて買った玄関前ポーチの木製ベンチが台風でびしょびしょになっているのではないかと心配で見に行く。それに落ち葉を履いたり草取りも。観葉植物にも水をあげなくては。最近夢中になっているChen MinのI WishというCDもそのポーチのイメージに似合うか試してみたい。白いタオルをブリーチしたい。赤いキャプもジーンズに合わせてかぶってみたい。栗きんつばとプーアール茶をお三時に.

由美の目的は美味しいクラムチャウダーを作る事。それにハロウィンパーティに着るロングスカートを作る事。お互い違う目的をもって金曜日の夜から日曜日の朝までしたい事をする。やっと出来たスカートがママのサイズだったりして泣き泣き直したり,口をださずに横目で見ていると可笑しい,可笑しい!

尊敬する友人からのアドバイス

ここにきたら、たとえわが子でも強制して何かをやらせない事。好きな事を自由にさせて上げなさい。

簡単に聞こえるけれど私にとってそれは大変な事。

先日も私ひとりでガラス磨きをしているのを知っているのにに一時間も泡のお風呂に入り気持ちよさそうに音楽を聴きながら本を読んでいる誰かさんがいた。私の子供の時はそんな事を母一人でさせるなんて申し訳なかった。 友人のアドバイスがなかったら、きっと「早く出てきて手伝ってよ! 」と大きな声を出していたに違いない。

しばらくしてピンク色のほほをしてお風呂から出てきた娘曰く、ここの水はとても身体によいと得意になって私に説明。良くみると確かにお肌に透明感が出る。つるつるになるになって嬉しそうな子供たちのか顔を見るためのGEであった事を忘れた自分を恥じた。そして窓もピカピカ、如何にせよ二人の目的は同時に達してうれしいのである。やはり我慢してよかった。

由美の作った美味しそうなクラムチャウダーそろそろご登場かな? とそっとキッチンを見るといつものテーブルにではなくお気に入りのmy benchに座っていただくように可愛くセッティング。何の為にこのベンチを買ったのか言葉にださなくても由美は気がついてくれたのだ。
本当にうれしい。美味しい美味しいと二人で何度も言葉に出していただく。
こんな幸せ、これが私たちの求めているライフスタイル。
自然体である事の無理のない生活。

お気に入りmy bench は次の晴れた朝にも、もっと感謝を感じさせてくれた。
手作りのマーマレード,紅玉のジャムをイングリッシュブレッドにたっぷりのせ(今回は明治屋特製マーマレード)ブレックファストティにミルクたっぷり。トーストとお紅茶だけなのに…。紅葉の中の朝日は生きている実感を私たち親子に教えてくれる。

自分の考え生きかたは、あくまでも心の問題だが、ある時その場にふさわしい適切な物も自分たちの仲間である事を感じさせれば自然とそれなりの物が売れていくのであろう。

Illustration by Yumiko & Akemi Sugawara